ロードショー2019【KMC 2 Advent Calendar 2019 23日目】
この記事は【KMC 2 Advent Calendar 2019】の23日目の記事です。
2じゃない方のKMCのアドベントカレンダーもあります。
お絵かきのアドベントカレンダーもあります。
映画観すぎでは?
2019年は結構映画をたくさん観る生活をしていたのだが、まとめたところ年間23本の映画を観たっぽい。(サブスクとかで家で観てるのも含めたら多分1.5~2倍ぐらい観てる気がする)
平均すると2週間に1回ぐらい映画館に行ってるというペース。
以下観た映画一覧。機材厨なのでIMAXとかDolby Atmosとかで観がち。
タイトル | 観た日 | 劇場 | 上映方式 |
Vシネクスト「ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ」 | 2月7日 | TJoy京都 | |
コードギアス 復活のルルーシュ | 2月14日 | TOHOシネマズ二条 | |
劇場版シティハンター <新宿プライベート・アイズ> | 3月1日 | TOHOシネマズ二条 | MX4D |
翔んで埼玉 | 3月4日 | MOVIX京都 | |
スパイダーマン: スパイダーバース | 3月14日 | TOHOシネマズ二条 | MX4D |
バンブルビー | 3月23日 | TOHOシネマズ二条 | IMAX |
名探偵ピカチュウ | 5月12日 | TOHOシネマズ梅田 | |
GODZILLA KING OF MONSTERS | 6月1日 | TOHOシネマズ梅田 | Dolby Atmos |
GODZILLA KING OF MONSTERS | 6月14日 | 109シネマズ大阪エキスポシティ | IMAXレーザー/3D |
スパイダーマンファーフロムホーム | 7月6日 | TOHOシネマズなんば | IMAX/3D |
仮面ライダージオウOver Quartzer(騎士竜戦隊リュウソウジャータイムスリップ恐竜パニック) | 7月26日 | なんばパークスシネマ | |
天気の子 | 7月26日 | TOHOシネマズなんば | IMAX |
仮面ライダージオウOver Quartzer(騎士竜戦隊リュウソウジャータイムスリップ恐竜パニック) | 8月8日 | 梅田ブルク7 | |
Vシネクスト「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」 | 9月8日 | なんばパークスシネマ | |
マトリックス | 9月19日 | TOHOシネマズなんば | MX4D |
HELLO WORLD | 10月1日 | MOVIX京都 | |
HiGH&LOW THE WORST | 10月8日 | なんばパークスシネマ | |
John Wick: Chapter 3 - Parabellum | 10月22日 | TOHOシネマズなんば | |
JOKER | 10月22日 | TOHOシネマズなんば | IMAX |
TERMINATOR DARK FATE | 11月8日 | TOHOシネマズ新宿 | IMAXレーザー |
劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け!コアファイター」 | 11月29日 | なんばパークスシネマ | |
仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション | 12月21日 | なんばパークスシネマ | |
STAR WARS Episode9 THE RISE OF SKYWALKER | 12月21日 | TOHOシネマズ梅田 | Dolby Atmos |
では各映画の感想をちょっとずつ書いていこうと思う。特に良かった映画については後ろの方でスペースを取って多めに感想を書く。
※当然ネタバレあり
Vシネクスト「ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ」
「仮面ライダービルド」のスピンオフ作品。ビルド本編が美しい終わり方をしたのにそれを台無しにするような設定とか展開とかやり出してデリカシーないよね~みたいな作品だった。平成仮面ライダーシリーズのアクション監督は宮崎剛さんがやることが多かったのだが、今「仮面ライダーゼロワン」でアクション監督を務めている渡辺淳さんがアクション監督を務めている。
コードギアス 復活のルルーシュ
これも本編がきれいに終わり方したのに続きの話をやりだしたやつ。↑とかシーズン4で美しく完結したのにこれと同時期にシーズン5配信が始まったりして蛇足流行ってんのか?とか言ってた気がする。蛇足の割にはおもしろかったし、10年ぶり(?)にルルーシュの痛快な逆転劇が観れて楽しかった。蛇足だけど。
劇場版シティハンター <新宿プライベート・アイズ>
原作というか昔やってたアニメは最初の3話ぐらいをdアニメストアで観ただけなので、そことの違いやらはよくわからないんだけど、エンターテイメントとしてよくできてて楽しい作品だなと思った。冴羽獠の相棒知らん人やなと思ってたらGet Wild流れるエンディングで初代の相棒死んだっぽいことをネタバレされた。
あとMX4D上映で観たんだけど、冴羽遼がセクハラしてハンマーで叩かれる度に椅子に激震が走って凄まじい映画体験だった。
翔んで埼玉
被差別地域埼玉のレジスタンスストーリーとかいう怒られが発生しまくってそうなやつ。埼玉も千葉も主戦力が暴走族とかデコトラで笑った。県境の川を挟んで対峙する埼玉と千葉が、お互いの県出身の有名人をデコトラのコンテナ部分の昇降機能で幕を上げて自慢合戦するシーンがあるんだけど、千葉はそこでX JAPANのYOSHIKIの幕を掲げていて、年齢出身地非公表だったYOSHIKIは今年千葉が台風被害に遭ったときに自身が千葉の出身であることを明かした。(幼馴染で同い年のToshlは年齢も出身地も前から公表している)
スパイダーマン: スパイダーバース
スパイダーマンユニバースの色んなスパイダーマンがクロスオーバーするアニメ作品。スパイダーマンいっぱい出てきたところがピークで、それ以降は各スパイダーマンのバトルスタイルに代わり映えがなくてあんまりおもしろくなかったなぁという印象。
バンブルビー
トランスフォーマーシリーズのスピンオフ。昔コミックボンボンに載ってた頃の漫画とかおもちゃのトランスフォーマーっぽいデザインのスタースクリームがバンブルビーと戦う序盤の戦闘シーンが最高。
名探偵ピカチュウ
ふっさふさのピカチュウのビジュアルがお目見えになった時点から話題になっていた実写版ポケモン。動いたらめっちゃかわいかったピカチュウ。ストーリーとかよりも世界観を魅せる作品という印象だった。ニューラとかかわいかった。怪獣映画1本ぐらい撮れそうなぐらい災害起こしてたドダイトスさん放置されてたけどどうなったんだろう。
天気の子
2019年最大の話題作。映画館って封切りの日は決まってるけど上映を終える日は客の入りを見て決めるらしいから、「君の名は」のときも長かったけど今だに上映されてたりする。「君の名は」で獲得した客層にこれをお見せするか~って笑いながら観てたけど周りから笑い声は聞こえてこなかった。「この後3年間東京に雨は降り続けた」みたいなセリフのとこ爆笑ポイントだと思うんだけどな。
Vシネクスト「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」
前作クローズに続く「仮面ライダービルド」のスピンオフ。クローズで結構げんなりした状態だったのであんまり期待せずに観に行ったんだけど、良くも悪くもビルドの楽しい側面が押し出されてる作品って感じで良かった。予告にも入ってる「これが最後の祭りだぁああああ!!!」っていうセリフがあるんだけどまさにそういう映画。これも渡辺淳さんがアクション監督やってて、アクション監督やりながら仮面ライダープライムローグとしてアクションもやってる。忙しいなおい。
マトリックス
MX4Dの体験キャンペーンかなんか知らんけどやってたので観た。99年の作品だけど今観てもちゃんとおもしろくて、構成とかよくできてるなと思った。そういえば2とか3とか観てない気がする。
HELLO WORLD
暇つぶしぐらいの感覚で観た。なんかまぁ色々足りてないなと思う部分はあるんだけど、京都が舞台なんだから関西弁喋ったらどないやねんと思った。堀川高校だな~とか五条通だな~とかなるのは楽しかったけど、これ京都にゆかりない人はこの部分の魅力感じられないし厳しいよなと思う。
JOKER
下半期最大の話題作。劇団ひとりが感想言ってる広告観たときはこんな魅力のない紹介の仕方があるのかと思ったけど、作品の評価に関して信頼できるTLの人たちが観に行ってるっぽいので観に行った。ひたすら真っ当に出来が良い映画っていう印象で、特にぶっ飛んだ部分がないのであんまりコメントすることがない。研究室の先輩は怖かったとかびっくりしたとか騒いでたけど。
TERMINATOR DARK FATE
これも下半期かなりの話題作。T1/T2のジェームズ・キャメロンが指揮を執ってT2正当続編として制作された作品。ジェームズ・キャメロンがターミネーターに帰ってきたことが(なんやこいつ老害やんけ)ってなるか(やっぱりターミネーターはジェームズ・キャメロンやねんな)ってなるか観るまでどっちに転ぶかわからんな~と思ってたけど後者に転んでたと思う。そうそうターミネーターってこんな感じだよね~ってなんか懐かしくなる感じ。初っ端5分ぐらいでT1/T2以外のターミネーターシリーズ全部成り立たなくするような展開やってたの本当に性格が悪いと思うよジェームズ・キャメロン。
劇場版『Gのレコンギスタ I』「行け!コアファイター」
2014年に放送されたGレコの再編集劇場版5部作の1作目。富野監督は子供に観てほしいらしいけど劇場はおっさんで満席だった。5年前に観てたGレコの楽しい部分はいくらか減ってしまっているなぁという感じはしつつも、ベルリとアイーダの感情の動線を主軸にわかりやすく再編されているなという印象だった。Gセルフの表情、特に目がいい。あとGレコは菅野祐悟さんの劇伴の曲がすごいワクワク感のあるいい曲が多くて音もいいので、音響も劇場映えがいい。2月公開のIIの主題歌はまさかのドリカムらしい。
STAR WARS Episode9 THE RISE OF SKYWALKER
EP8がだいぶアレだったしもうレジェンド周りでやるネタも残ってなくね?とか思ってあまり期待せずに行ったら、いつもの字幕が向こうに流れていくオープニングの1段落目からパルパティーンとかいうレジェンド復活して吹いた。「死者の口が開いた」じゃねんじゃ。シディアス卿がどっから持ってきたんやみたいな大艦隊持ち出して名前がファイナル・オーダーとかいうクソ安直なやつだったり、フォースでいきなりクレイジー・ダイヤモンドやりだしたり、フォースで遠隔地アイテム転送技繰り出したり、デス・スターと同じ性能のスター・デストロイヤー出てきたり、シディアス卿のフォース・ライトニングで艦隊無力化したり、突然の設定もりもりでトンチキになってるのが楽しくてよかった。全体的なストーリーとしてはEP8とは打って変わってEP7のファンに媚び売る感じになってたんだけどまぁその方がエンタメ的に楽しいしよかったと思う。カイロ・レンくんがシスからジェダイのベンに戻ったらパワータイプの戦闘スタイルからテクニックタイプになるのが良かったし、ライドウォッチみたいにライトセーバー継承して2本持っていったのにも意味があったのも良かった。カイロ・レンくん死ぬときにサブタイトルの意味がわかってラストシーン読めたけど、出自じゃなくてどう生きるかがおまえを決めるんだっていういいシーンだったね。
仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション
kinetone.comで「令和」で検索するとこの映画しか出てこない元号の私物化がすごいタイトルの仮面ライダー冬映画。平成の終わり(8月25日)まで放送してた仮面ライダージオウと令和の始まり(9月1日)に放送が始まった仮面ライダーゼロワンがクロスオーバーする。序盤のアクションが気合い入りすぎてハイロー観てんのかと思ったし武器のチョイスがただのミリオタだよ杉原監督。ゼロワン組は世界が滅亡するのを防ぐっていう必死さがあるんだけど、ジオウ組はあーいつものやつねぐらいの感じでちょっと余裕があるのがなんかグッと来た。「俺は王様になる。それも魔王にね」ってい言いながらジオウII(ここでジオウIIっていうのがいい)になるシーンの王の余裕が我が魔王だった。アナザー1号のビジュアルとか平成vs昭和みたいなバトルし始める親子と平成vs令和のトンチキにニッコリしながらも、後半のアクションもかっこよくて楽しい映画だった。高岩さん3役、縄田さん2役、永徳さん2役でスーツアクター被りがある中でうまいこと被らないようにやってたけど、ウォズと迅だけ被ってたのは代役誰だったんだろう。
とりあえず令和無事始まってよかったね!
GODZILLA KING OF MONSTERS
2014年のギャレス監督の「GODZILLA」の続編であり、「キングコング: 髑髏島の巨神」とも世界観を共有するハリウッドゴジラシリーズ最新作。
ゴジラシリーズはちっさい頃からの付き合いで、映画館に「ゴジラ×メカゴジラ」とか「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」とか観に行ってた気がする。なぜかハム太郎とセットで上映されていて、入場者プレゼントでハム太郎がゴジラのきぐるみを着たキーホルダーがもらえた。あれのハム太郎を出し入れして遊んでるとゴジラの口がパックリ割れて悲しいんだな。2004年のFINAL WARSでシリーズが終了したゴジラが再び映画館で観れるということで、2014年のギャレゴジもかなり盛り上がったんだけど、今回はモスラとラドンとそしてキングギドラも出てくるということでもうお祭りなわけ。
今回のマイケル・ドハティ監督は大のゴジラファンで、平成ゴジラシリーズと呼ばれるゴジラvs~っていうシリーズとかFINAL WARSとか好きらしい。画面からもゴジラ大好きなのが溢れ出てて、VSシリーズのオマージュがこれでもかというぐらい繰り出されてくる。後々冷静になって思い出すとハリウッドの技術とチャイナマネーでオタクの妄想を映像化しやがってなんだあのゴジラオタクみたいになるんだけど、映画館で観てる間はめちゃめちゃ楽しい。これの公開前にPrime Videoでゴジラシリーズ全部見放題になってたのでVSシリーズとか結構予習しててよかったなって思った。
怪獣が大暴れする迫力の映像はすごいんだけど、それを詰め込むためにストーリーは大概むちゃくちゃで、強引に話を進めるために登場人物が全員狂人になってて楽しい。ギャレゴジの時も渡辺謙演じる芹沢博士のLET THEM FIGHTっていうセリフでこいつやべーなってなってたんだけど今回はそんなレベルじゃない。グ◯タさん究極形態みたいな環境テロリストを筆頭に芹沢博士まだあの組織でもマシな方だったんじゃないかぐらい狂人しか出てこない。冒頭のモスラが生まれるシーンで恐怖の顔じゃなくて笑顔になってる親子でなんかこの映画やばくね?って気はしたけど本当にやばかった。
とにかくダレることなく怪獣バトルを魅せつけてくる映画で、冒頭のゴジラの咆哮からラストのKING OF MONSTERSの咆哮までずっと笑顔のまま観れる映画だった。(ラストシーンの後もなんか怪文書流れてくるんだけど)特にボストンで暴れてるキングギドラに熱線浴びせてゴジラが咆哮するシーンは最高で、モナークの戦闘機を従えているかのような構図でゴジラが現れてデーンデンデンデンデーンとおなじみのゴジラ登場BGMからのしっかり尺取ったゴジラの咆哮、そしてデデデンデデデンとおなじみのゴジラBGMに移行していくのはめちゃめちゃかっこよくてもう100億兆満点だった。
TOHOシネマズ梅田のDolby Atmosと109シネマズエキスポシティのIMAXレーザーで観たんだけど、Dolby Atmosとの相性がすごい良かった。Dolby AtmosはスクリーンがTCXででかいし、3次元空間を「動く」サウンドで怪獣の咆哮が劇場内を飛び交う迫力が凄まじかった。
続編としてGodzilla vs. Kongが予定されていて、ドハティ監督も脚本で参加しているらしいので楽しみ。
仮面ライダージオウOver Quartzer
平成最後の衝撃の怪作(7月26日公開)。俺たちの平成を終わらせた映画(7月26日公開)。
平成仮面ライダーシリーズ20作品目の節目に平成最後の仮面ライダーとなった”持ってる”作品である「仮面ライダージオウ」の真の最終回と銘打たれた夏映画。
平成ライダー全ての力を集めて最低最悪の魔王になる未来を持つ少年常磐ソウゴが、最高最善の魔王を目指してレジェンドライダーからライドウォッチという形で力を継承していくというのがジオウのストーリーだ。この映画では、最後のドライブウォッチを継承して、全てのライドウォッチを集めて現れた玉座に向かうとそこにはISSAが座っており、平成を消滅させようとするのだった......というのがストーリー。
前半のドライブウォッチを手に入れるまでのパートは平成ライダーの映画おなじみ()の信長パートで本当に頭が痛かった。平成最後(7月26日公開)がこれでええんか...って。でも信長パートのテーマがちゃんと後半にも生かされているので良かった。思い返せえばね。
現れたISSAは「お前達の平成って醜くないか」と言い放ち、ソウゴを牢に入れ、設定も世界観もバラバラの平成ライダーの力を一つにまとめたことで平成を作り直そうとする。(いや、意味不明なんだけど)平成を作り直すためにライダーの力を奪う手伝いをさせられていたソウゴは意気消沈するのだが、隣の牢にいた平成と共に去っていった某バラエティ番組からの刺客から「選ばれなかったやつなんてごちゃまんといるんだ。おまえは選ばれたじゃないか」とエールを受けて再起する。
「平成は石ころだらけの凸凹の道だ」と言い放つISSAに対し「凸凹で何が悪い」と返すソウゴ。ソウゴの再起に呼応して「平成が溢れ出している」とどこからともなく現れる平成ライダーたち。しかしISSAの戦闘力は強大でソウゴは太刀打ちできず破れてしまう。しかし未来の最低最悪の魔王オーマジオウにおまえはなぜ王になりたかったのだと問われ、王になるのは選ばれたからでも平成ライダーの力を集めたからでもなく自分の意志だと気づき、それによって一人の平成ライダーとして完成し、またオーマジオウさえも継承して仮面ライダージオウ/オーマフォームとなってISSAに挑む。
ゲイツが「俺たちの王に続け」と号令をかけると平成ライダーたちは最強フォームに変身しISSAたちを圧倒する。追い詰められたISSAは切り札を使って平成ライダーたちを蹴散らしながら 「おまえたちのせいで平成はめちゃくちゃだ!」と言い放つのだが、ソウゴは「凸凹なのは当たり前だ!みんな瞬間瞬間を必死に生きてきたんだ!それをむちゃくちゃとか言うな!」(瞬瞬必生)と言い放ち、20人の平成ライダーが最後のライダーキックを放つ。
平
成
まぁ観てない人は意味分かんないと思うしむちゃくちゃなことやってる映画なんだけど、幼少期に憧れながら過ごしたり一度は離れてまた戻ってきたりして付き合ってきた、一視聴者として思い入れのあるシリーズを「平成ライダーの歴史は凸凹の道だ」「舗装してやる」なんて言われたらむかつくし、そもそもライダー関係なしに「お前達の平成って醜くないか?」と俺達の生きてきた時代を否定された時点で心中穏やかじゃない。それを主人公のソウゴが瞬瞬必生という言葉で代弁してくれる。いや、冷静に考えるとこのセリフとんでもない開き直りなんだけど、平成ライダーと共に生きてきた人生を、俺たちが生きてきた平成という時代を、全て肯定してくれるような気がして、すごいこみ上げてくるものがあって、映画で泣くことなんてないのに気づいたら号泣してたし平成で爆笑した。
「仮面ライダージオウ」の最終回としても平成という時代の最終回としても完成している怪作だ。
ジオウ本編の最終回を観てから思い返すとまた味わいが増すんだ。
↓これは平成のエンディングテーマ曲
DA PUMP / P.A.R.T.Y. ~ユニバース・フェスティバル~ Long version
スパイダーマンファーフロムホーム
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のホームカミングに続くスパイダーマンシリーズ2作目。これ入れてるのにアベンジャーズ/エンドゲーム入れてないのなんで?って思うかもしれないけど、実はMCUをアイアンマン初代と前日に観たホームカミングだけの状態でこれ観に行ったぐらいのMCUにわかで、最近追っかけで観ててやっとホームカミングまで来たぐらい。
スパイダーマンユニバース的にはいわゆるライミ版は3部作全部観てて、アメイジングシリーズは1だけ観たんだけど、このMCUのシリーズが一番好き。ライミ版もアメイジングもピーター・パーカーが科学オタクだったりPS4のスパイダーマンではガッツリ科学者だったりするんだけど、MCUのピーター・パーカーは割と普通の高校生って感じで、年相応にイキるし「親愛なる隣人」であることから逸脱して大失敗したりしながらヒーローとして成長していく姿の爽やかさがいい。
今回のファーフロムホームでは夏休みの学校主催の研修旅行とMJへの恋、それとヒーローとしての責任との間でピーターは板挟みになって悩んでいるところをつけこまれ...
ホームカミングから続く爽やかさのあるストーリーもいいんだけど、3Dオプティマイズされたアクション描写もすごく良かった。俺と同世代の人だと初めて3Dのコンテンツに触れたのがユニバのターミネーターやスパイダーマンのアトラクションだったという人は少なくないと思う。この映画をIMAX/3Dで観て、あのときユニバで体験した3D映像コンテンツの進化系がここにあるなっていう感動があった。もともとスパイダーマンのウェブを使ったアクションが3D向けなんだけど、今回の敵は立体的な展開力とVRの表現力を使って攻撃してくるスタイルなので3Dにうってつけで、進化した3Dグラフィックで体験する映像体験としてすごく良かった。
このMCUスパイダーマンシリーズはMCUとSONYのが権利関係で揉めて一時はMCUからの離脱不可避という状況になったんだけど、主演のトム・ホランドの説得によって両者が和解して無事MCUで続編が出ることになったという報道があってめでたい。3作目のタイトルはNo Place Like Homeになったのかと思ったらこれはどうやらファンメイドのポスターらしい。
July 2021 @SpiderManMovie 3 @TomHolland1996 pic.twitter.com/nJzfEmIIf2
— BossLogic (@Bosslogic) 2019年11月9日
HiGH&LOW THE WORST
映画『HiGH&LOW THE WORST』10月4日(金)全国公開(特報)
LDHが展開しているバトルアクションシリーズ「HiGH&LOW」と人気不良マンガ「クローズ」「WORST」(高橋ヒロシ)のコラボ映画。通称ザワ。HiGH&LOWからは全国から番長が集まる鬼邪高校が、「クローズ」「WORST」からは殺し屋集団・鳳仙学園が参戦し、互いの仲間が襲撃されたことをきっかけに全面衝突する。
実はハイローシリーズは観たのはこの機会が初めてで、ニコ生で過去作の一挙放送やってたのでそれを観てから本作を観に行った。
THE MOVIEシリーズ3部作(通称ザム3部作)を経て、SWORD地区のガキが九龍グループというヤクザの大人の喧嘩に挑んで、その大人の喧嘩のルールで勝ったという文脈があって、そのザム3の後の世界をどう生きていくのか、どうガキを卒業して大人になって行くのかっていうのが村山さんたち鬼邪高の定時(定時は平均年齢25歳でヤクザのより良いスカウトを得るために留年し続けている)のお話。鬼邪高全日と鳳仙学園はお互い仲間が襲撃されたのをきっかけに河原で大喧嘩をするのだが、バイト先でそれを仕掛けた連中を知り、そいつらの売りさばいている薬物に見覚えがあった村山さんは...
ハイローシリーズはアクションが凄まじくて、今回はドローンによる360度撮影による変態カメラワークもあって異常な迫力のある映像が出来上がっている。アクションの見せ場が映画1本の中に3つもあってパワーがすごい。
今作は大人とガキの対比みたいな部分が結構あって、黒幕にカチコミかけに行くときに鬼邪高全日と鳳仙学園は決死の覚悟で向かってるんだけど、村山さんたち定時は一回ボコしたことあるクズをもっかいボコしに行くぜ~ぐらいの余裕の喧嘩をしてるし、全日番長の楓士雄の幼馴染であるオロチ兄弟は高校に進学せずに仕事をしてる”大人”なので圧倒的に強い。
ハイローシリーズ、この機会に初めて観て、EXILE苦手だしな~とか思って今まで触れてこなかったのを後悔したシリーズだなと思った。MCUもそうだけどこんな強烈なエンターテインメントにもっと早く触れるべきだった。
John Wick: Chapter 3 - Parabellum
引退した伝説の殺し屋ジョン・ウィックが、昔の雇い主のバカ息子にたまたま強盗に入られ、飼い犬を殺され車を盗まれた復讐のために殺し屋の世界に復帰する。そのまま足を洗えずズルズルと泥沼にハマってくみたいなシリーズの3作目。
ジョン・ウィックシリーズは殺し屋映画のステレオタイプみたいな部分は踏襲しつつも、殺し屋界隈で仕事をするために重要な人脈とか殺し屋業界を支援・統括する組織があったりするのがおもしろくて、今回のParabellumではそこの掟を破ったジョン・ウィックが組織に狙われてしまうというお話。
ジョン・ウィックシリーズはアクションがかなり気合入ってるんだけど、今回は最新鋭の装備に対応したアクションをやってたり、女殺し屋の使う2匹の犬を絡めた戦闘をやってたりするのが楽しい。1作目でかわいい子犬が殺されたのがいろいろ言われたみたいで、ジョン・ウィックが新しく飼った犬は結構安全なところにキープされがちだったりするんだけど、今回は犬が強力な戦力になるという斜め上の優遇をされていておもしろい。
殺し屋業界の世界観やアクションが魅力的なジョン・ウィックシリーズ、まだまだ続くっぽいので期待したい。